シンガポールの占い事情と歴史。風水マスターの国って本当？

シンガポールの占いは当たるのでしょうか？

シンガポールの旅行の際にチャイナタウンなどで風水占いをやってもらいたいという人も多いのではないでしょうか。

シンガポールの人々の特徴として、現実的で実利主義、得にならないことには興味がないといった国民性があります。

ところが、現実主義な国民性に反して、実はスピリチュアルなものを信じたり、縁起をかついだりする【信心深さ】もしっかり持ち合わせているのが面白い国なのです。

そこで、シンガポールの占い事情についてご紹介します。

シンガポールの占い事情

シンガポールでは、チャイナタウンはもちろんですが、郊外のショッピンングセンターの中や住宅の一室などに『占い』や『タロット占い』と書かれた怪しげな雰囲気のお店があちこちに存在しています。

けして目立つわけではありませんが、あちこちに点在し、占いが街の一部として受け入れられていることが分かります。

シンガポールについて言えることは「風水がとても大切」ということでしょう。

シンガポールには、街であちこちに見かける風変りな形の高層ビルや、デザイン性を重視した建物が非常に多く目立ちます。

途中階に穴が開いているような造りのデザインのコンドミニアムも存在しています。

実際、これらの建物は、中国から伝わった「風水」の教えにならって造られているそうです。

基本的には、建物で龍の流れを止めたりしないように通り道として穴が開いている事が多く、吹き抜けの建物が多いイメージです。

風水を大切にする国・シンガポール

シンガポールでは、この他にも、ショッピングモールやコンベンションセンターやオフィスタワーなどのある総合施設は「手」を模して造られていて、真中の手のひらにあたる部分には巨大な噴水が造られています。

噴水のある建物が多く、あちこちで噴水が見られます。

その名も「富の噴水」。手のひらに富が流れて入る意味だということです。

オシャレで最先端の建物に視えますが、「飾られている豪華絢爛なオブジェ」や「エントランスに水槽＆金色の魚」、「トイレに置かれている観葉植物」、「門の前に植えられた対の植木」なども風水にならっているのだそうです。

シンガポールを代表する高級ホテル「マリーナベイサンズ」は、建築時に風水的なアドバイスを送った風水師の名前も明らかになっており、やはり金運をもたらすデザイン・構造になっているといいます。

シンガポールを守る3人のガーディアンを表したという変わったデザインの建物は、吹き抜けや巨大逆噴水などを効果的に使い、遠い将来まで金運が活性化するように設計されているのです。

シンガポールと風水占いの歴史

シンガポールでどうして風水がこれほどまで愛されているのか。

それには事情があります。

シンガポールに住む人の6～70％は中国系の人ということで、風水師という職業が成り立っていること。さらに、世の中に名前が出ないけど本物の風水師も存在しています。

古くからの「占い師一族」という家系もある程で、風水師や占い師は、今でも政治や財界との太いパイプでつながっていて大きな影響力を持っているのです。

したがって、シンガポールのパワースポットは、寺院や教会のような神々を祭るところでなくても、日常のすぐそばに風水を使ったパワースポットを作っているのが特徴です。

実は、シンガポールの風水は国単位の風水ではなくて、地球単位の風水だと言われています。

たとえば、シンガポールは大きな山（最も高い山で標高160メートル）がないということもあり、四神相応（風水にとって理想的な土地）となっています。

世界、アジア、シンガポール、町、建物の単位まで計画通りに作られています。

したがって、建物の位置、コンセプトの統一、ほぼすべて風水を重視しています。

移民が多く人種も宗教も違うからこそ、国を発展させる方向性のための占い

シンガポールでは、元々移民が多い多民族国家です。

元々、島国である日本とは違い、多くの人種が集まるからこそ、シンガポールの国には、多くの文化、価値観、言語が飛び交っています。

人種も宗教も違うからこそ【国を発展させて国民が豊かになろう】という共通の方向性が必要だったといわれています。

今までのシンガポールにはその統一性といったものがなく、一番足りないことであり国の課題でした。

視野を広くしないと一つに出来ない国づくりというところで、人々と国の経済発展のため風水によって国が作られていったのです。

マレー半島の南端に位置する小さな国家・シンガポール。

マレーシアから独立を果たした1965年当時は、国土は狭く、資源もない、中国人、マレー人、インド人が混在する新興国でした。

しかし、国策によって外資系企業の誘致に成功。今なお急成長を続け、現在は東南アジアを代表する金融立国となっています。

この裏には占いも関与しているのです。

シンガポール人が占い師を訪れるタイミング

シンガポール人の中に占いは根付いていると言えるでしょう。

日本とは違い、成人した大人が、これといったときに用いるイメージとして「神聖なもの」として根付いています。

例を挙げると以下のシーンです。

• 受験に関する相談
• 良くないことが続いた時
• 結婚、就職、転職、その他人生においての重大なイベント

基本的には、『これで人生がほぼ決まる』と言われる卒業試験を控えていたり、受験戦争では、我が子の行く末を占いやタロットで見てもらう親がたくさんいるのだそうです。

実は、シンガポールでは、占いでお金も発行してしまうほど国家自体も占いで運営されているのです。

金融立国シンガポールを活発にする「フライングスター風水」

藤木さんの著書『はじめてのフライングスター風水』（自由国民社刊）は、実際にシンガポールで活用されているといわれる「フライングスター風水」の事例を用いながら、ビジネスで成功するための物件選びやフロアプランの手助けをしてくれる一冊となっています。

「フライングスター風水」とは、9つの星（エネルギー）が建物の中にどう分布しているのかを知り、吉星は強化し、凶星は弱めるという対策を打つことで、財運と健康運の強化を図るという風水術です。

その他シンガポールの主な占いとは？

シンガポールには風水しかないというイメージがあります。

ただ、実は多民族国家であるシンガポールは、中国人の四柱推命、風水占い、ユーラシアンの人々が好むクリスタル・ボールを使ったジプシー占いやタロット占い、またオーラの色分析をするオーラ占い、それにインドの数占い、星占いなど占い師も数多くいます。

シンガポーリアンは人生の一大事を決断する際に、占い師の予見を参考にします。

シンガポールの風水マスターによる占い

風水マスターと言う占いでは、「生年月日・生まれた曜日・生まれた時間」などを聞き、正しく視てもらうためには正しい情報が必要になります。

現地のシンガポール人も、高額な最新の占いよりも、チャイナタウンを始めとした、老舗の占いを利用することが多いようです。

シンガポール人や、観光客に人気なのが、風水マスターによる占いです。

シンガポールの占いと言うより、中国系の占いの印象が強く、対面鑑定が主になります。

英語で鑑定となることがほとんどです。

たくさんいる占い師からどれを選ぶかも大切ですが、日本人旅行者にとって一番のネックになるのが『言語』ですよね。

まずは電話などで予約を取る必要がある場合がほとんどなので、ホテルのコンシェルジュなどにお願いして予約をとることがベストです。

まとめ

シンガポールの占いの歴史についてご紹介しました。

『風水』の教えに従って改善を重ねた成果が今現在のシンガポールの発展であり、占いは立派な『判断の拠り所』として機能しています。

今回ご紹介したほかにも、シンガポールにはたくさんの『風水スポット』があります。

至るところにある建物やオブジェが、実はすべて風水的に財や運をもたらすものだったりするので、シンガポールはその国中にパワースポットがあると言っても過言ではありません。

ぜひ参考にしてみてください。